家庭菜園で余った農薬の正しい捨て方

家庭菜園では、出来るだけ少量の農薬で体に優しい野菜を作っていきたいもの。

そのため、農薬を買っても余ってしまうことってありますよね。

本記事では、家庭菜園で余った農薬の正しい捨て方についてご紹介いたします。

 

家庭菜園で農薬が余ったら?【少量編】

家庭菜園をしていて少しだけ農薬が余ってしまった場合。

正しい捨て方は「土に埋めて処分」です。

「え!?土に毒が吸収されないの!?」とびっくりするかもしれませんが

今の農薬は大体有機物からできているので、土に入れると分解されてしまうため、土に埋めても問題ありません。

・排水溝に捨てるのはNG

絶対に農薬処理で行ってはいけない方法は、排水溝に農薬をそのまま流しいれること。

ご想像通り、排水溝に農薬を流しいれてしまうと、土が分解できません。

だから、体に害がある成分が含まれていたとしても、そのまま分解されずに流れていってしまいます。

安全に捨てるためにも、排水溝に捨てることは絶対に行わないようにしたいですね。

〇家庭菜園で農薬が余ったら?【大量編】

沢山の農薬が余ってしまった場合は、土に埋めてはいけません。

この場合、農協や産廃業者に依頼するようにしてください。

特に事業として農薬を使っている場合の農薬は、産業廃棄物扱いになります。

まずは、農協に連絡をしてみて引き取ってくれるか確認し、引き取ってもらえなければ産廃業者にお願いすることをおすすめします。

農協や産廃業者に依頼するといくらかかる?

自分で処理できないとなると、気になるのは値段ですよね。

農協や産廃業者に依頼すると、平均して1キロあたり200300円かかります。

また、毒物として指定されている成分を含む農薬の引き取りをお願いする場合は、さらに費用が高くなるので気を付けてください。

家庭菜園で余った農薬を保管したい時の注意点

「農薬を処分するのがめんどくさい」「処分するくらいなら勿体ないから保管しておきたい」という人もいるでしょう。

もちろん、余った農薬を保管しておくことは可能です。

ただし、農薬を保管する時には4つのことに注意して保管する必要があります。

火の危険がある場所には保管しない

農薬の保管場所は火気厳禁。

タバコなど小さな火がつく場所での保管も危険なので行ってはいけません。

他のものと区別して保管する

農薬は、他のものと区別して保管しておかないと、誤って使ってしまった時に事故が発生する可能性があります。

特に、ある程度の家庭菜園ができる面積をもっている人だと、草の処理にも追われるため除草剤を持っている人も多いでしょう。

この除草剤と農薬もしっかりと区別して保管しておくようにしてください。

他の人が触れない場所に保管する

農薬は、使い方を知らない人が触ると人体に害を及ぼす危険があります。

目に沁みたり、皮膚が炎症を起こしたりすることがあるので、他の人が触れないような場所で保管するようにしましょう。

特に、子供が誤って体の中に入れてしまうと命にかかわります。

必ず、使用者以外は触らないようにしてください。

直射日光を避けて保管する

どうして直射日光を避けて保管しなければいけないかというと、直射日光に当たると容器の中の温度が上昇してしまい、成分が変質したり劣化してしまう可能性があるからです。

そのため、農薬を保管する時は直射日光を避けて風通しの良い場所で保管するようにしてください。

ちなみに、多くの人たちが保管している倉庫での保管は、基本的に問題ありません。

家庭菜園で余った農薬は、基本的には使い切ることがベスト

家庭菜園で使った農薬は、余ってしまうこともよくありますが基本的には使い切ることが大切です。

あまり長く保管していると、いつの間にか有効期限で過ぎてしまっていたということもあるので、その都度使い切ってしまった方が安全だからです。

「有効期限が切れた農薬はどうなるのか?」と不思議に思う人もいるかもしれませんね。

有効期限が切れている農薬を使うと、残念ながら農薬としての効果が薄くなってしまう可能性があります。

また、成分の変質により人体に有害になる場合もあることを覚えておきましょう。

まとめ

家庭菜園で余ってしまった農薬を捨てる時は、少量だけ残っている時と沢山残っている時で処分方法が違いました。

少量余っている場合は、土に埋めて微生物に分解してもらいましょう。

沢山残っている場合は、農協や産廃業者にお願いして回収してもらうことをおすすめします。

また、農薬を保管しておきたいという人は、下記4つのことに注意することが大切でした。

  • 火の危険がある場所には保管しない
  • 他のものと区別して保管する
  • 他の人が触れない場所に保管する
  • 直射日光を避けて保管する

農薬は、基本的には全て使い切ることを基本としてください。

有効期限が切れてしまうと、効果が薄くなったり人体に悪影響がある可能性があります。

安全に最後まで使えるものを選んで購入しましょう。

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